【脚のむくみの原因と関節機能老化】
2019/10/15
身体の中で、もっともむくみが起こりやすいのが脚です。
心臓からに対して脚が下に位置しているので、
川と同じように上流から下流には行きやすく、戻りにくく、水分がたまりやすいからです。
脚のむくみは一般に、立ち仕事の人に多く、デスクワークの人にもよくみられます。
どちらも同じ姿勢を続けることで、脚の組織液(水分を含む血液、リンパ液など)の循環が悪くなり、
細胞のすき間などに水分が停滞するからです。 また疲れがたまったときや、睡眠不足になったときなどにも、
脚のむくみが起こりやすくなります。これは血液を送り出す心臓の働きが低下するためです。
中高年になって脚の筋力が低下した場合にも、むくみが起こりやすくなります。
脚の筋肉(とくにふくらはぎ)は、血液を心臓に戻すポンプの役割をしているため、
筋収縮が起こって静脈弁を動かすことにより環流が起こります。
こうした脚のむくみの多くは、一過性のもので、ひと晩寝ると治まる程度なら、あまり心配はありません。
注意したいのは、病気が原因となる脚のむくみです。
原因には、心臓や肝臓、腎臓など、さまざまなケースが考えられます。
むくみから重大な病気が発見されることもあるので、なかなか治らない場合には受診しましょう。
脚のむくみと関連して、最近注目されているのが、アルブミンという物質です。
アルブミンは血液中(血清)に多く含まれるタンパク質の一つで、酸などの栄養素を運搬するほか、
血液の浸透圧を調整する働きをしています。
浸透圧というのは、血管に水分を取り込んだり、排出したりするときの圧力のことです。
したがって、脚などのむくみがなかなか治まらない場合には、アルブミン検査を受け、
肝臓や腎臓などの機能をチェックすることが大切です。
肝臓障害(肝硬変)を起こすと、脚だけでなく全身にむくみを生じることもあります。
こうした症状は自分でもわかりやすいので、症状がみられたら早めに受診しましょう。
脚のむくみのなかで、もっとも多いのが一過性のものです。
病気では、放置していると脚の疲れがとれず、免疫力の低下を引き起こすこともあります。
脚がむくみやすい人は、しっかりケアをしましょう。ただし、病気の可能性がある人は、ケア方法についても医師に相談してください。
今、一般的なお話をしましたが、
じつは、脚のむくみと関節機能老化の関連性もあります。
ふくらはぎの張りがあるとむくみやすくなります。
この張りの原因は、足根骨という足のアーチを形成している骨が複数あるのですが、
その骨と骨とのつなぎ目(関節)が引っかかりです。
これに対しては、タウトニングで数秒調整しますと即座に正常化して解決します。
それからは
1)足首を反復動かすことでふくらはぎの筋収縮を起こす(筋ポンプ)
2)足を心臓より高いところに置く(20㎝程度)
3)筋肉を圧迫させる(コンプレッションパンツ、弾性ストッキング)
4)メディカルマッサージ(圧迫エアマッサージ器、痛みのないリンパマッサージ)
などをするといいです。
同じ姿勢が長く続くと、関節機能老化も脚のむくみもおきやすいので、まめに足首を動かすなどしてみるといいと思います。
まずは、タウトニングを試してみて判別するといいかもしれません。
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