5月から中指が動きにくくなった。ばね指でしょうか？

　2ヶ月前から利き腕の中指に違和感があり、薬指にも動きにくさを感じるようになったとのことです。詳しくみてみますと、曲げるときには手背側の関節部にこわばりを感じ、手掌部の屈筋腱に痛みが存在していました。

　タウトニングアプローチでは、手背と手掌でどこから影響が来ているか異なると考えます。その前にどこの症候であっても腰の関節からみていきます。第12肋椎間節や腰仙関節は全身に影響を及ぼすためで、右であれば右側上下肢といった具合に起こります。

　自覚的症候として、痛みなどの再現をしていただきました。グーパーと手指の開閉を何度かしていただいて、どういった感覚が出現するか確認します。腰の関節を調整後にその症候がどう変わったかを再検査をします。今回であれば、手指背側の抵抗感が減り、握りやすさが得られ、逆に手掌の痛みが目立つ感じになりました。次のアプローチとして、背中側の肋骨の関節である肋横突関節をします。その中でも第3肋横突関節は上腕背側〜手背、手指背側に不調をきたします。実際、調整後にはさらに軽さが得られ、薬指屈筋腱の痛みがある程度になりました。次に前側(腹側)の肋骨の関節である胸肋関節をします。第3胸肋関節が中指、薬指、小指に影響を出します。調整後にはピンチ力も改善し、症候も消えました。もし残存するのであれば、手根骨の関節を調整します。

　セルフケアでは、肋骨を動かすように肩をすくめる体操を指導しました。ばね指にいたるまでには、必ず肋骨の引っ掛かりが起こりますので、実際に指の関節に負担がかからないように(影響を出現させる前)、普段から関節の油(滑液)を循環を起こすようにすることが重要になります。よかったら参考にしてみてください。

 

広島市中区大手町一丁目１－２６大手町一番ビル６０６

082-569-9159

公式LINE:@tautening

#広島

#整体

#ばね指

#こっち側の店