【在宅ワークにおける腰痛予防】
2020/04/17
姿勢が悪いから腰痛になるというのは正しくありません。
100%間違っているというわけでもないのですが。
何が原因かといいますと、
物理的負荷です。
どういったときに負荷がかかるかといいますと、
使い過ぎか、使い方が悪いに当てはまることが起こったときです。
前者は同じ姿勢が長く続くことや同じ作業を繰り返すときなどがあたります。
これは同じ個所に同じストレスがかかるためです。
蓄積で悪くなるという感じです。そのため身にお覚えがないことも多いです。
後者では転倒、追突、事故など大きな負荷が掛かったときになります。力も仕事も同様です。
身に覚えがあることがほとんどです。
在宅ワークでは、前者に当たると思います。
悪い姿勢でも、短時間では悪くなりにくいです。
逆に良い姿勢だった永遠しておいてもいいかというと当然そんなことはありません。
一番悪いのは、悪い姿勢で長時間ということは想像されているとおりです。
ですから、まずは良い姿勢をとるということが望まれます。
いったい腰の何が悪くなっているのか?
よくいわれているのが、椎間板や坐骨神経などで、耳にされたことも多いと思います。
世界的にも、腰痛の原因は、目に写らないことが一番多いということが常識です。
レントゲンやMRIを撮影しても、写らないことが多く、
逆に腰痛がない人でも、撮ってみると変化が写っていることもあります。
中年になれば60%以上の人に異常が見つかります。
ですから、レントゲンなどの所見とも比例しないということです。
そうなっていますと、いったい何が原因でしょうか?
腰痛の原因で最も多いのは、
じつは関節の機能老化(滑膜関節機能障害)です。
腰では、腰椎椎間関節という関節です。
この腰椎椎間関節は肩関節や膝関節と同じような構造をしている関節になります。
背骨の出っ張りである棘突起にあるわけではなく、
その付け根に左右一つずつ存在しています。
軟骨があって周りを関節包という袋が包んで、中には滑液という油で満たされています。
ここの関節にミリ以下の引っ掛かりができたり、滑液の循環が悪くなる状態を指します。
どうやって判断すればいいかといいますと、
海外では物理医学科physical medicineという診療科に行くのですが、
そこは痛みのスペシャリストともいえる医師が診断と治療をしてくれます。
100以上の痛みの表現も判別できるそうです。
聞かれたことは無いと思いますが、もちろん日本には存在していません。
整形外科に行かれる方が多いと思いますが、手術専門の診療科ですから、
よくならないのはそのためです。彼らに責任はありません。
日本の医療システムの問題で、専門分野が一つ欠けていますので仕方ありません。
どうすればいいでしょうか?!
では、その診療科もないわが国においてどうすればいいかといいますと、
物理的負荷が連続してかからないように心がけるというのが一番の予防法になります。
連続ってどの程度か言いますと、30分です。
30分に1回ブレイクしましょう。それは数秒で構いませんので、
立ち上がるなどでもいいです。
やる気のないラジオ体操で小さい範囲動かすということ有用です。
すでに腰痛がある方は、もっと間隔を狭めるといいと思います。
人によっては20分、人によっては10分かもしれません。
痛みの出てくる前(増強する手前)で対処するのがイイです。
良かったら参考にしてみてください。
他の方法については、来月のブログをご参照くださいませ。
それではまた来月に。
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